New Currents賞
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Betelut by Heng Yang (China)
Love Conquers All by
Chui Mui Tan (Malaysia)
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NETPAC賞
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The
Last Dining Table by ROH Gyeong Tae (Korea)
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国際批評家連盟賞
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Love
Conquers All by Chui Mui Tan (Malaysia)
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観客賞 |
The White Silk Dress by Huynh Lee (Vietnam)
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*日本からの出品作品はこちらから
海岸沿いに建つPIFFセンター |
正面から見ると、こうなっています
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◆概観◆
11回目を「新たな10年のはじまり」と位置付ける釜山映画祭の新しい試みへのあくなき挑戦は止まらない。アジア一と言われるに値するほどの成功をおさめた後もそれに甘んずることなく、新プランの開拓に余念のないそのエネルギーには敬服せざるをえない。昨年まで商業施設の中や、水族館地下に間借りするかのように存在していた映画祭期間中の事務局も今年はPIFFセンターとして海岸沿いにオープン、海辺に立ち並ぶパビリオンの中でも一際目立つ存在であった。PIFFセンター周辺には韓流スターの写真の展示などが行われ、アトラクション要素も色濃く、市民が多数詰め掛けた。また各国大使館や大手外資ブランド会社が主催するパーティもどんどん大規模になり、パラダイスホテルを中心に連日華やかな催しが繰り広げられた。
が、今回に限っていえばその「拡大」に、クオリティがやや追いついていなかった面もみられた。PIFFセンターや周辺のビーチパビリオンがオープニング日を過ぎても依然工事中であったり、アジア・フィルム・マーケットのあり方、アジアン・スターサミットの企画内容には再考の余地がある、との声を多く耳にした。
しかし参加者の意見に真摯に耳を傾けて課題を克服してきた釜山映画祭である。来年のより整理・バージョンアップされた映画祭の開催を期待したい。
◆アジア・フィルムマーケット◆
今年の釜山映画祭における一番のニュースはフィルムマーケットの開設であった。グランド・ホテルを会場にアジア映画の売買における中心地を目指し、初年度の今回は10月15日から18日までの4日間展開された。同時期に開催中のローマ映画祭、2週間後に控えたアメリカン・フィルムマーケット、ひと月後の東京国際映画祭マーケット、そして3月の香港フィルマートなどとの競争が激化することは必至、どのような共存の道を辿るのか注目される。
授賞式でのアンディ・ラウ氏(壇上右) |
韓国映画賞を受賞した寺脇研氏(壇上右端) |
◆表彰◆
「第4回アジアン・フィルムメーカー賞」(顕著な功績を残しているアジアの映画に関わる人に贈られる)は香港の俳優・プロデューサーであるアンディ・ラウ氏に授与された。自身の製作会社フォーカスフィルムを率いて、アジアの若手映画監督たちに製作の機会を与えるなど、近年のプロデューサーとしての顕著な活動に対して、また永年にわたって香港のトップスターとして100本以上の作品に主演してきた俳優としての功績に対して与えられた賞であった。
(ちなみに今年のニュー・カレンツ賞審査員のひとり、ダニエル・ウー氏はアンディ氏の右腕としてフォーカスフィルムの実務を統括しているプロデューサー・映画監督であった。)
「韓国映画賞」としてはスイス・フリボール映画祭ディレクター、Martial Knaebel氏と共に日本における韓国映画の上映、そして韓国における日本映画の上映の積極的な推進など、映画を通じての日韓交流に尽力してきた功績が讃えられ、日本の元・文化庁文化部長であり映画評論家・寺脇研氏が表彰された。
◆スターサミット・アジア◆
今年の新しい試みの中で、フィルムマーケットと並んで注目されたのが主に日中韓の映画を中心に活躍する若手スターなどの集い。蒼井優、市原隼人、香椎由宇などが出席。他のアジアの国の作品への出演についても意欲を語った。日本のスターたちは意外なほどに韓国をはじめアジア各国でも知られており、彼らの活動の幅が広がることもそう先ではないだろうと思わせられる。また日本や韓国からは大手マネージメント会社も参加、タレントのグローバル化を模索していた。
◆PPP◆
釜山映画祭のもうひとつの目玉である第9回PPP(プサン・プロモーション・プラン)。製作にあたってのパートナーを探すこの企画マーケットでの作品数は27から36へ大幅増。しかし何よりの変化はこれまでアジア作品に限定していたところを今回から欧米にまで拡大させたことであった。裾野が広がったプラス面と特徴が薄れてしまうマイナス面があるように思われた。
PIFFセンター周辺に展示された韓流スターたちの写真
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PIFFセンター近くのビーチに登場した特設ステージ |
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