公益財団法人川喜多記念映画文化財団
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第32回川喜多賞
PFF(ぴあフィルムフェスティバル)
受賞の喜びを語るエクゼクティブ・プロデューサー矢内廣氏(左)と 登壇したPFFディレクターの荒木啓子氏(右) |
第32回川喜多賞はPFF(ぴあフィルムフェスティバル)に決定し、去る25日に盛大な贈賞式を行い、エクゼクティブ・プロデューサー矢内廣氏に賞状、宝塔、副賞を贈賞いたしました。贈賞理由は、35回に渡る長きに自主映画の公募コンペティションを行い、しかもその受賞者に対するスカラシップを創設し、若い映画作家の育成に努め、海外の映画祭とも連携し、百人を超える人材を日本映画界に送り出した功績によるものです。かつて大手映画会社が行っていた映画のための人材育成の事業を成し遂げた工夫と努力は高く評価されるものです。贈賞式では、来賓代表として篠田正浩監督の心温まる祝辞やPFF創設時にともに活躍した大森一樹監督の当時の苦労話など、会場は盛り上がりました。PFFの活動を称賛して集まった来場者も、PFFの偉業をたたえ、暖かく楽しい贈賞式となりました。
自主映画の公募コンペティションを行いPFFアワードを贈賞する「PFF(ぴあフィルムフェスティバル)」は、今年で36回を迎えます。この間、PFF受賞者に対するPFFスカラシップを創設、独自に映画作家の育成に努め、海外映画祭と連携しながら、百人を超える人材を世界の映画界に送り出しました。かつて大手映画会社に依存していた映画のための人材育成に代わって、作家の主体性を尊重する自由なシステムの構築を成し遂げた工夫と努力、その素晴らしい成果に敬意を込めて贈呈することに致しました。
なお、「PFF(ぴあフィルムフェスティバル)」の主な入選監督(敬称略)は
石井岳龍(聰亙) 森田芳光、黒沢清、犬童一心、中島哲也、風間志織、諏訪敦彦、
園子温、成島出、橋口亮輔、塚本晋也、矢口史靖、古廐智之、中村義洋、熊切和嘉、
李相日、萩上直子、内田けんじ、石井裕也などの方々です。
賞状を受ける矢内廣氏 | お祝いに駆け付けた小山明子氏(左) 篠田正浩監督(右) |