公益財団法人川喜多記念映画文化財団

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川喜多賞

第25回川喜多賞
蓮實重彦氏 
元東京大学総長、フランス文学者、映画評論家


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●選考理由
川喜多賞本賞の高木石童子氏作の
宝塔を手にする蓮實重彦氏

 評伝「監督 小津安二郎」、映画史論「ハリウッド映画史講義」、映画時評集成「映画狂人」シリーズなどの広範多数にわたる著作から、海外の映画作家への直接取材で話題を呼んだ映画研究誌「リュミエール」の編集も含め、読者を映画的快楽に誘い込む独特の筆法で、四十年にわたって同時代の映画ファンを挑発し続けた。それと同時に、ヴェネチアなど数々の国際映画祭では、コンペティション審査員を勤めたり、日本映画作家特集が企画されるとその調整役を引き受けるなど熱心に協力した。小津安二郎、溝口健二、成瀬巳喜男から鈴木清順、大島渚、吉田喜重を経て、北野武、黒沢清に至る日本映画の存在に、世界が関心を持つようになったのは、この地道な献身に負うところが大きい。

      
贈賞式の模様(2007年7月27日)


当財団理事長・岡田正代より、賞状を受け取られる蓮實重彦氏


スピーチの模様



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