公益財団法人川喜多記念映画文化財団

千代田区一番町18番地 川喜多メモリアルビル

財団について

映画と共に


◇創立者・川喜多かしこ

創立者 川喜多かしこ

 「自分が夢中になってしまうと、まずその映画を日本へ持って行って、一人でも多くの人に見て貰いたいという気持ちに取りつかれます。一人でも多くの人に、私の感激を共感してもらい、喜びを分かち合いたいのです。この映画を愛する同志をつくりたいのです」と自らの著書『映画ひとすじに』のなかで書いた故川喜多かしこは、生涯、映画を愛し、映画に情熱を燃やしていました。若い頃のかしこは、『制服の処女』をはじめ、夫の故川喜多長政と共に『望郷』『天井桟敷の人々』『第三の男』『禁じられた遊び』など心に残る数多くの作品を日本に紹介しました。  そして、晩年は、日本映画を海外へ紹介することに力をそそぎ、世界中の映画祭で活躍しました。「東洋と西洋の文化と友情の架け橋になりたい」と強く望んだからです。かしこは、「映画を通じて、日本人の風俗や人情を外国の人々に理解して貰おう」と思ったからです。その人間同士の理解から初めて国際間の友好関係も出発すると固く信じていたのです。  当「川喜多記念映画文化財団」は、そんなかしこが、自分の理想を実現するために創設したものです。