●選考理由
日本を代表する映画監督たち−成瀬巳喜男、小津安二郎、溝口健二、今井正、豊田四郎、黒澤明、山田洋次−の名作をはじめ、出演した映画百二十本に及ぶ輝かしい女優としてのキャリアに加え、東京国際映画祭の審査委員をつとめ、東京国際女性映画祭ほか、多くの国際映画祭での観客との交流行事への参加など、一貫して映画への深い愛と広い理解を体現された六十年の長期にわたるご献身に対して、敬意と感謝をこめてお贈りいたします。
記者会見と贈賞式の模様(2008年7月25日)
7月25日、丸の内の東京會舘で第26回川喜多賞の贈賞式が行われました。
当日は式に先立ち、川喜多かしこ生誕100年記念事業の発表と共に記者会見が行われ、
香川京子さんにもご出席いただきました。香川さんは記者の質問に答え、
パリやベルリンでの川喜多かしことの思い出などをお話しくださいました。
(写真:左から、東京国立近代美術館フィルムセンター主幹・岡島尚志氏、
香川京子さん、当財団理事長・岡田正代)
賞状をお受け取りになる香川さん
賞の贈呈の後、香川さんとは長年のご友人であり、川喜多かしことは『映画の仲間』であった、岩波ホールの総支配人・高野悦子さんが乾杯の音頭をとられ、香川さんへの心温まる祝辞を、また、かしことの思い出を語ってくださいました。会場に香川さんの出演された作品のポスター、「ひめゆりの塔」から最新作「東南角部屋二階の女」まで13点を飾り、いらした方々に楽しんでいただきました。
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